王賁と共に、主人公信と同世代であり良きライバルであり仲間である蒙恬(もうてん)。
お坊ちゃんな感じで奇抜な格好で戦場を駆け回る蒙恬ですが、その戦闘力と頭のキレは3人の中で最もバランスが取れている、と言って良いでしょう。
3人がライバルであり仲間であり続けられるのは、蒙恬というキャラのおかげだとアースは感じています。
史実にも登場する蒙恬ですが、このような人物だったのか?
カッコよくて、ちゃらい人物だった?(笑)
さらに信と王賁との関係はキングダムな感じなのか?
検証してみました!
キングダム蒙恬とは
超エリート一族の嫡男でかなりチャラい
祖父に大将軍蒙驁(もうごう)、父に中華最強の蒙武(もうぶ)将軍を持ち、さらに弟は軍師の蒙毅(もうき)となっている蒙恬。
秦国の超エリート家と言える蒙家嫡男である蒙恬ですが、風貌はピンクのヒラヒラを着たむっちゃチャラい感じになっています(笑)
それでも戦場ではその頭のキレと戦闘力で大活躍を魅せる、大人物となっています。
信と同世代なライバル!17巻初登場!
17巻で主人公信と同年代で、同じ三百人将として初登場しています。
王賁と同時期の登場であり、信の仲間でありライバルとして登場しています。
下僕出身の信に対比したエリート一家である蒙家の嫡男というポジションで、同年代で才覚に溢れるところも王賁と同じ信のライバルポジションという感じになっています。
王賁と違うところは、そのキャラクターと言えるでしょう。
蒙恬というキャラクター
王賁と違うところは、最初から信を認め協力しているところです。
この辺りが最も顕著に表れているのが、18巻193話です。
落城した後の市中で、強奪虐殺を繰り広げる千人将に信がブチギレます。
斬ろうと刀を抜く信。
しかし乱暴狼藉をしていたからと言って、味方のしかも千人将を斬ると言うことは重罪であり、最悪死罪となります。
キレた信に蒙恬は「全てを失くすぞ」と忠告しますが、その上で信は千人将を切り捨てます。
その信の罰を総大将が祖父蒙驁であることを利用し非常に軽いお仕置き程度にする蒙恬。
いっぽうで相手の千人将部隊全員を軍法会議にかけるよう、操作します。
ここで注目なのは、王賁と比べ蒙恬は登場初期から信に協力的なところです。
王賁は信を「致命的に出発点が低い」「バカはバカだ」と、気にしながらも表向き認めようとしません。
しかし蒙恬は最初から「信という男が好きになった」と認め、助け協力します。
王賁と同時期に登場し信のライバルポジションな蒙恬ですが、信の仲間というカラーが色濃く出ているキャラクターと言えるでしょう。
ライバル関係でありながらも、3人を仲間と繋いでいるのは間違いなく蒙恬であり、非常に重要な役割を担ったキャラとなっています。
史実の蒙恬とは
蒙恬は、史実にも登場する人物です。
ただ秦が中華統一するまでに登場する場面は、ほぼ二箇所だけです。
史実の蒙恬は、もともと文官だったようです。
しかし紀元前225年に李信と共に軍を率い、楚攻めを行ない大敗を喫してしまいます。
4年後、李信・王賁と共に斉を攻め滅ぼし、中華統一を達成します。
ここから蒙恬は大活躍を見せ、匈奴征伐で大勝します。
これは李牧以来の偉業であり、さらに万里の長城を築く業績も残しています。
ここから史実の蒙恬の偉業は、秦の中華統一後にあるように見えますね。
それでも中華統一までを描くレギュラーに蒙恬を入れたのは、おそらく斉を滅ぼした人物が李信、王賁、蒙恬だったところからであり、そこからキングダム王賁が誕生したのでしょう。
史実の蒙恬の中華統一までの功績は、ここだけのように見えます。
さらにイケメンでカッコいいという記載も無く、この辺りもキングダムオリジナルのようです(笑)
主人公信との関係
キングダムでは同年代でライバルであり仲間という濃い関係の信と蒙恬ですが、史実ではどうだったのでしょうか?
史実では、先ほどの大敗を喫した楚討伐で李信の副将として同行した時だけの関係だったようです。
つまり二人の関係は、楚討伐での大将と副将という関係だけだったという事になります。
なのでキングダムの信と蒙恬の関係は、完全にオリジナルということになりそうですね。
ただ大敗した後の斉討伐、さらに匈奴征伐では大きな実績を残しているので、もしかしたら楚討伐の時に李信から戦い方を教わり良き師弟関係を築いていたかもしれませんね(*^^*)
王賁との関係
史実での王賁とは、中華統一を達成した紀元前221年での斉討伐で共に戦っています。
キングダムのようなライバルであり仲間であった関係は、史実からは見受けられません。
まさにこの中華統一達成が「李信・王賁・蒙恬」だったところからの、完全オリジナルな関係がキングダムでは描かれているようです。
結婚するのか検証!
史実での蒙恬は、紀元前210年の嬴政崩御後に二世皇帝から自殺を命じられ服毒自殺し死亡しています。
弟蒙毅も殺され蒙氏一族は皆殺しになり、その血脈は絶たれています。
ここから蒙恬には子孫はいなく、結婚もしていなかった可能性も出てきます。
この辺りは、史実からはちょっと分かりませんね。
ただキングダムの蒙恬も女遊びがはするけれど、結婚からは遠い人物のように描かれていますよね(笑)
642話で信と共に将軍になった蒙恬ですが、結婚はせずに終わるような気がしますよ(*^^*)
蒙恬役の声優は
「キングダム」王賁のアニメ担当声優さんは、野島裕史さんです。
父は声優の野島昭生さん、弟は同じく声優の野島健児さんです。
まさに、声優一家ですよね!
野島さんがTVアニメ「スケアクロウマン」で主役を演じた際にはゲストキャラ・シュタインを父昭生さんが、その青年時の声を弟健児さんが担当し、父子3人の共演が達成されています。
この親子関係は、まさに蒙恬一家のようですよね(笑)
そういう意味でも野島裕史さんの蒙恬役は、ハマり役なのかもしれません(笑)
今回は「キングダム」蒙恬を、史実から比較検証してみました。
かなりオリジナルな感じになっていますが、見どころはこれからの楚攻めでの信との敗走と、斉攻めでの中華統一シーンですよね!
「蒙恬名場面3選」を紹介!
18巻!信を認める名場面
ブチギレて、千人将の乱銅を斬った信。
非道な蹂躙行為を行っていた乱銅でしたが味方の千人将を斬ってしまった信は、本来斬首となってもおかしくない重罪を犯した事になります。
そんな信を助けるために、祖父である蒙驁将軍にかけ合う蒙恬。
そのおかげで、信は無罪放免となります。
「なぜあんなヤツを助けた?」という王賁の質問に「俺は飛信隊の信という男が好きになった」と答える蒙恬。
ここで、蒙恬は完全に信を認めることになりましたよね。
この二人の関係は、現在最新62巻までもずっと続いていく事になります。
素直に気持ちを言わない王賁とは違い、さらりと「信を好きになった」という蒙恬のセリフは、読んでいても気持ちが良いですよね!
これからの信との関係を決定付ける、最高な名場面となっています。
20巻!山陽の戦いでの名場面
大将軍廉頗(れんぱ)との一戦を迎える蒙恬の祖父 蒙驁(もうごう)将軍。
祖父蒙驁を討ち取られない為にも、蒙恬は廉頗の右腕 輪虎(りんこ)を討ち取る事に決めます。
そのため、飛信隊・玉鳳隊と連携した策を提案する蒙恬。
自らが潰れ役を買って出て、輪虎兵を狙い撃ちし倒していく作戦を取ります。
しかし、猛者ばかりの輪虎兵を相手にすることになる玉鳳隊。
間違いなく、かなりのダメージを負う事になります。
そのため、出陣前に玉鳳隊へ檄を飛ばす蒙恬。
気分屋で日頃出撃前に語らない蒙恬の熱い檄に、玉鳳隊の士気は一気に高まります!
飛信隊・玉鳳隊をも絡めた作戦を取り玉鳳に檄を飛ばすこのシーンは、ホント熱い名場面ですよね。
玉鳳隊ではない読者の胸をも熱くする、素晴らしい名シーンです!
この蒙恬の作戦により、信は輪虎を見事に討ち取る事になります。
57巻!馬南慈との熱い一戦!
個人的には、最も好きな蒙恬の名場面。
鄴陥落編で、王翦将軍の大ピンチに蒙恬が駆けつけます。
王賁が傅抵を止める場面を見て、蒙恬は猛将 馬南慈を直接止めに行く判断をします。
もの凄い勢いで振り下ろされる馬南慈の一撃を、見事に剣で受け流す蒙恬!
躱した体勢そのままに、馬南慈の顔面を突きに行きます!
突き刺しはできなかったけれど、顔面を斬りつけるまでに届かせる蒙恬!
頭脳派な蒙恬は、決して信や王賁のような武闘派ではないのです。
力技には行かず、「流し」「刺す」シーンがしばしば見られます。
そんな中でも趙の超武闘派 馬南慈との一戦は、ホントカッコいいですし蒙恬の持ち味が存分に出ている名シーンですよね!
これにより王翦将軍は大ピンチを免れ、秦の大目標であった鄴陥落を大きく引き寄せる事になります。
作戦提案や状況解説場面での活躍が多い蒙恬ですが、個人的にはこのシーンが最も強く印象に残っています。
いや、何度見直してもカッコいいですよ!
最っこうな蒙恬です!\(^o^)/
「蒙恬の名場面3選」を見てきました。
まだまだこれからの大活躍が期待できる蒙恬ですが、どんな名シーンが見られるのか?
史実を元にどのように描かれるのか、今から楽しみですよ!\(^o^)/
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